やりたい仕事をしていくためには、その仕事ができる会社に就職するということが入り口となります。実際に仕事をしていくことができ、それ自体に生きがいを感じて続けていきたいと思っても、続けられなくなってしまうこともないわけではありません。そのリスクが高いのが、職場の人間関係の悪化によるものです。どの職場においても、大人同士が互いの自我を主張しつつ相手の自我を受け入れることによって、うまく人間関係が形成されています。就職をした際は、既に形成されているそのネットワークにうまく入り込むことが重要です。それに失敗すると、会社の中での立ち位置を決めるのに困ってしまうことになります。仕事をしたいという気持ちが強いとしても、就職してすぐに考えるべきことはそのネットワークを知ることです。そして、その複雑なネットワークの中で、自分が働いていくのに適した場所を探し出すということが重要となります。それができることによってようやく腰を落ち着けて仕事に励むことが可能になり、本当にやりたい仕事に専念していくことができるようになるでしょう。こういった立ち位置の考慮は、新しい人材がネットワーク内に入り込んでくるたびに必要となります。新しい人がネットワークに組み込まれることによってそれまでにはなかった人間関係が生じ、それによって自分の立ち位置を変えていかなければならなくなるからです。職場に人事異動があった際は、まず自分の立ち位置を考えることが大切でしょう。